おう、俺は今日ムショから出てきたばかりなんだけどヨォ。
このゴムひも買ってくんねーかなぁ。
古臭い押し売りの台詞は大体こんな感じだったか。
もう消えたと思ってる押し売りは実は今も受け継がれている。
それは年1回TVで垂れ流される身体障害者や難病の人をダシにして感動を押し付けるという極めて不愉快な番組のことである。一体誰が見ているんだ?と毎年不思議に思うのだが、一向になくなる気配はない。これでもかと言うほど矢継ぎ早に見たくも知りたくもない人の不幸を取り上げ、タレントが神妙な面持ちでそんな不幸な人との交流を見守り涙を流していると思うと、次は大人数で唄って踊ったりと不可解な構成になっていたりする。そして最後にはお決まりのマラソンのゴールでこの不愉快で長い番組は終わりとなる。それで、どうだ感動したろ、と言われてもそんな胡散臭い押し売りには到底共感はできないのだが、やれやれやっと終わったと思ったら系列の別番組で舞台裏とかを延々流し続ける始末。もしTVが1局しかなかったらと考えると、これは偽善と言うたちの悪い押し売りを超えて最早拷問に近い。しかし日本には幸い沢山のチャンネルがあるし、TVはつけないという選択肢も当然ある。改めて考えると報道にしろドキュメンタリーにしろバラエティーにしろ、見る価値のない番組という意味ではどこも似たり寄ったりではないだろうか。TVは見ないに限る。
(車ダン吉外 無職79歳)
画像は 勝新太郎 週間現代200912-1(Shintaro Katsu)
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